人生全てネタ

普通を普通にできない人が、普通について納得できるよう考えていくブログ。当たり前ができない人の、生活のための努力と諦め。もうすぐ三十路になります。

絶対にやりたくなかった結婚式をすることにした理由

折田げこはどちらかというと最近結婚したのですが、

結婚式なんて過去の遺物、金の無駄、ストレスで病気になって死ぬ

と思っていました。そんなことに無駄金使うくらいなら堅実な生活に役立てたほうが絶対にいい。呼べる友達いないし

なにがバージンロードだ、バージンでもないくせに

初めての共同作業?お前ら毎晩ry

ともかく、結婚式など絶対にやるものかと、ただの拒否というよりかむしろ拒絶、憎悪に近いものがあったわけです。そんな私が、今度、結婚式を挙げることになりました。気が変わってやりたくなったからではないです。その必要があると判断したからです。

 

法的な結婚に式なんかいらない

今、この国では「結婚」というものが制度化されています。つまり、「結婚」する手続きをすると、同棲していた時には関係なかった法律がいろいろと関わってきます。そして、これをしておくと、税金とか年金とか健康保険とかもろもろで優遇措置が受けられる

どうせ二人でずっとやってくなら、このメリットを受けない手はありません。そして、「結婚」する手続きは、役所で書類を出せばすぐできます。しかも、住民票とかと違って、24時間いつでも受け付けてくれます。仕事忙しいから日中役所に行けない!って人も安心ですね。今すぐにでも結婚できます。

婚姻届さえ出してしまえば二人は夫婦。保険やら細かい手続きはあれど、日本という国で認められたメリットは受けられるようになる。手続きにはお金もかからないし、式とかの儀式を要求されることもない。このことは知ってました。だから、結婚式とかしなくてもいいや。そんなことを考えてました。ありがたいことに、配偶者も、あまりそういうことをするのは好きではないからできるだけやりたくない、と賛成してくれていました。

 

人間はなぜ「結婚」するのか

おそらく、「法的な」結婚制度が確立する遥か前から、人間は1組の男女を「結婚」させてひとくくりにしてきました。「結婚」すれば、ただのお付き合いと違って色々な制約が課される。今みたいな優遇制度もない中、なんでわざわざそんな縛りプレイをしてたんでしょうね。仕事の役割分担したり、子供作ってそだてるのだって、別に結婚しなくてもできる。ただの同棲じゃだめな何かがあったんでしょうね。

じゃあ「同棲」と「結婚」、何が違うか。それは、つがいとしてこれから生きていくことを周りに表明し、承認を得ているかどうかなのだと思います。結婚の根幹は、他者による承認でできていると言えます。

 

承認を得るべき相手

「結婚」の根源的なところに想いを馳せたところで、改めて自分たちについて振り返ってみました。とりあえず役所での手続きはした。あとは、社会的な意味で夫婦となるには、他者に承認してもらう必要がある。

そして、その他者とは誰か?ということについて考えたとき、私たちの場合はまあやっぱりまずは両親ですよね、ってことになったわけです。幸い、私も配偶者も、それぞれの親とはそれなりに良い関係性が作れていますし、今後も切れない縁でやっていく関係だと思っていますから、逆に言えばここの承認が得られなければ、社会的な意味での結婚は成り立たない。

 

どの社会に属し、どの文化圏で生きるのか

そんなわけで、入籍する前に何度かお互いの親に挨拶に行ったりして、結婚についての同意を得て、無事手続きを完了するまでにいたったわけです。

そんな中で、配偶者側から、「式はどうするの?」みたいなことを言われました。

現在住んでいるのは地元からかなり離れていますし、正直やりたくないので、表立っては拒否しないまでも、適当にうやむやにしてしまおう、と配偶者と話していました。

しかし、一つ前のトピックに立ち返って考えた時、

  • 結婚には他者による承認が必要
  • 他者とは、自分たちが今後付き合い、大切にしていきたい方々
  • 「承認」とは、自分たちの結婚に納得してもらうこと
  • 私たちの結婚を「承認」する上で、結婚式という儀式はやるべきだと考えている

というところに思い至り、自分たちの好き嫌いで判断していいことじゃないなと。今後生きていく上で、そこに属していたいなら、可能な限りその社会の文化は尊重していかねばならん。

 

結婚式の意義

正直、私自身は最初に述べた通り、必要性がよく分からないしそんな金もないからやりたくないです。しかし、人は社会の中で生きている。その社会が結婚式をやるべし、としているのならば、やはりそうするべきなのでしょう。しょうがない。

式をやってほしいって言ってた時の感じ、なんかすごく切実そうだったんですよね。あー、これはうやむやにできないぞと

これから準備してやっていきますが、納得の上で承認してもらうのが最大の目的ですね。

 

まとめ

  • 結婚式やりたくない
  • 文化や誰の考えを尊重するかによってはやらざるをえない
  • やってほしい人がいるからやる、それで今後うまくいくならまあがんばる

こんな感じでしょうか。

地元に帰省して色々準備をしているので、意識低い様子もまた書こうと思います。