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普通を普通にできない人が、普通について納得できるよう考えていくブログ。当たり前ができない人の、生活のための努力と諦め。もうすぐ三十路になります。

リーマス、お前だったのか。私の正気を保ってくれたのは

お久しぶりです折田です。何年も放置していたこのブログに新しい記事を投稿したところで意味はあるのか?とも思わなくもないですが、ここには割と私自身の服薬経験が記事として残ってるので追加で書いてます。備忘録的な。薬の口コミ探してる人の検索に引っかかって、何かの参考になれば幸いです。

 

リーマス(炭酸リチウム)、止めてます。

双極性障害であればもれなく処方されると言っても過言ではないと思われるリーマス。他のメンタル薬と違ってジェネリックも出ていてお財布にも優しい、包容力抜群のお薬。

しかし現在、服用を止めてます。

理由は、なにを思ったか子供を(消極的ではあるが)持とうとしているから。

リーマスは、胎児の崔奇形性があるとかで、妊婦は避けるべきとされているのです。同様の理由で、だいぶ前にデパケンも辞めました。

これまで、結婚していながらも低用量ピルで全力避妊をしてきたワタクシですが、年齢とともに本能が騒いでいるのか、はたまた周りの同年代を見て焦っているのか、子供を持つ人生をやったらどうだろうか?と思い始めたわけです。しかし、そのためにはピルを辞めないといけないし、それ以前にお薬の調整とか、ついでに風疹の抗体検査とか、婦人科検診とか色々やっといた方がいいことが盛りだくさん。本当に子供を持つのか?育てられるのか?という葛藤も含めて、その諸々にものすごーく時間がかかったわけです。

話が脱線しましたが、そんなこんなでリーマスを完全に切ってから数ヶ月の体験をこの記事でまとめておきます。

 

正直、効いていたという自覚はなかった

正直、今までリーマス飲んでた時は、「この薬のおかげで楽になった!」みたいな感覚は一切ありませんでした。

大昔に入院騒ぎをやってた頃は1200mg/日を処方され、結構な量だったのでアル中みたいに手が震えたりして、いいことなんて一つもなかったです。

色々落ち着いて、ここ2年くらいは300mg/日までに減り、多少の浮き沈みはあるもののずっと安定した日々を送ってこれました。正直、効いているかどうかわからない薬を飲み続けるのはどうなんだろう?と思いつつも、今の状態に不満はないので、あえて冒険して処方をいじる必要もないと思っていました。さらに言えば、効かない薬だって飲むことそのものに意味がある、「医師を信じて、言われた通りの服薬ができる」ということそのものが、私が正気を保っているかどうかのバロメーターになるとさえ思っていました(特に躁状態が悪化すると、勝手な判断で薬をやめたりしがち)。

まさかこの安定が、リーマスの恩恵だったとは。

止めてみるまで分からないものですね。

 

 

断薬の道筋

 

2023年4月くらいから医師に相談して減薬開始。

まずは300mg/日→200mg/日にしたのてすが、なんか、発作としか言えない変なやつ(多分パニック発作みたいなんだと思う)が発生。長らく味わっていなかった感覚に懐かしさすら覚えました。とにかくしんどかったです。

そしてこの発作、一度起こしてしまうとしばらくはなりやすいようで、特に外出時に苦労しました。頓服としてワイパックスを服用したらなんとかなりました。薬が効いたのか、プラセボなのかはわかりませんが、とりあえず良かった。

このまま減薬→断薬をして大丈夫なのか?という不安も大いにありましたが、「頓服あるから大丈夫作戦」で、200mg/日→100mg/日→断薬と、それぞれ1ヶ月ずつくらいかけてやり遂げました。発作は最初だけで、割とあっけなく断薬できました。リーマス飲みてえみたいな依存性もなし。

 

それはまるで、失ってから気づく親のありがたみ

よくある話です。いざ親元を離れて一人暮らしを始めたら、親のありがたみがすごく分かったとか。勢いで別れてしまった恋人が、どんなに大切だったかを失ってから思い知らされるとか。

私にとってのリーマスはまさにそれでした。

断薬は、最初のパニック発作的なものを乗り越えてからはかなりスムーズにできて、呆気ないくらいでした。その後もしばらくはいつも通りに暮らしていたのですが、8月の半ばから一気に調子を崩しました。

今思い返せば、6月の時点で既に調子は崩れていました。ちょうどその頃に大きめのライフイベントがあったとはいえ、おそらく躁状態入ってたと思います。タチが悪いことに、自分にとってもそれは非常に心地よく、活動的で、充実した期間だったので、まさか躁になっただなんて気付けなかったんです。周りに迷惑をかけずに済んだのが不幸中の幸いでしょうか。

そのまま突っ走ろうとしたときに、猛暑も重なって、一気に疲れがドーン!って感じで、8月の後半はほとんど動けない状態でした。やりたいことも消し飛んで、意欲も活力もゼロ。無でした。

リーマス、お前だったのか。私の正気を保ってくれたのは…

 

とはいえ、何とかやれている

体調が落ちている時はもうとにかく休むしかないので、最低限のことだけやりつつ、ぐったり暮らしておりました。ここまで酷いのはもう何年ぶりだろう?というくらいで、発作の時もそうだったけどしんどいながらにめちゃくちゃ懐かしかった。

あーそういえばこんな感じだったわ、これがずーーっと続いてたら死にたくなるのも当然だよね。

昔の自分はこんなにしんどい中生きてたのかあ、そりゃ正気じゃいられないね、なんて、図らずとも過去の自分を労るきっかけにもなりました。

とはいえ、不調がこの程度で済んで本当に良かったです。今は自分のことは自分でできているし、まだ家事も最低限回せている。お風呂だって入れるし、死にたいとも思わない。ありがたいことです。

 

今後リーマスどうするか

少なくとも、妊娠するかもしれない状況でのリーマス再開はできないと思ってます。体調がさらにおかしくなるようなことがあれば、一旦諦めてリーマス復活させて、(可能ならば)次の機会を狙う感じになりそう。

もしうまく授かることができたとしたら、生まれたら完全にミルクで育てて、リーマスやらを再開させるだろうなと思います。少しでも自分を安定させる方向で。

1番避けたいのは、中途半端な状態で服薬再開したところに妊娠することです。ただでさえストレスに弱い豆腐どころか豆乳メンタルなのに、自分の飲んだ薬が胎児に影響してるかもしれないなんて不安を10ヶ月間も耐えられる気がしません。

何やかんや書いたけれど、これらも結局は皮算用に過ぎないわけで、不安になっても悪いことしかないですし、とりあえず今は朝起きて夜寝ることだけを考えて生きていこうと思います(笑)